美学の語源
美学という名前は一見するとわかりにくいですが、語源を探ってみましょう。
美学は英語ではaestheticといいます。
これは、ギリシャ語の「アイステティコス」、つまり「美的・感覚的・感覚的知覚に関係する」という単語に由来するものです。
この美学という言葉がどこから使われたかは諸説ありますが、一説にはジャーナリストのジョセフ・アディションが雑誌「ザ・スペクテイター」の初期の号に書いた一連の記事に端を発するとのことです。
哲学的な起源
より哲学的な起源としては、最近日本でも注目を集めている哲学者、アレクサンダー・バウムガルテンがスタートです。
彼は、18世紀のドイツで活躍した哲学者で、1735年に「詩に関係するいくつかのことがらの哲学的考察」と題して「エステティック=感性の学=美学」という言葉、あるいは概念を普及されました。
バウムガルテンがなぜこの言葉を選んだのかといえば、彼は知覚する際の手段であるところの感性の経験という側面を強調したかったからです。
その後、ドイツのみならずフランスやイタリア、日本など世界中でこうした研究が続けられ、現代に至るまで美学は哲学の中の感性の学としての一分野として、重要な位置を占め続けています。