リカレント教育が必要な理由とは
近年リカレント教育(学びなおし)にスポットライトが当たっています。
この言葉が特に脚光を浴びたのは2016年にロンドン大学のリンダ・グラットン教授が「ライフ・シフト」という本を出版し、人生100年時代というキーワードが人々の中に広がってからでしょう。
それに伴い政府も長い人生を生き抜く為に学びなおしをしましょうと提唱しています。
これまで多くの日本人は学校を卒業した時が最も学力が高く、それ以降は学生時代の遺産を減価償却して定年まで生き延びていたとも言えます。
そこで中高年或いは定年退職以降も仕事に就くことができるようにとリカレント教育が話題になりました。
リカレント教育が必要な本当の理由とは
しかしリカレント教育が必要なのは中高年からというよりも、もっと若い世代からだと思います。
つまり、今日ほど科学技術の進歩が速く社会が大きく変化する中では、大学(院)や高校で学んだ事柄は極めて短期に陳腐化してしまいます。
それにも拘らず、これまでと同様のことを続けていては少なくとも職業人として生き残るのは難しくなるでしょう。
恐らく今日のような社会では10年もすると技術やビジネスの常識が大きく変わっていくでしょうから、その波にうまく乗れるように30歳代前半から定期的にリカレント教育の機会を持つことが大切です。
幸いにもその手段は随分増えてきました。
各自にあう方法でリカレント教育の機会を得ていくことが重要な世の中になっています。