倫理学

倫理学の問いを「嘘」について具体的に考えてみる

2019年10月29日




【倫理学の問いを具体的に考える】

倫理学は哲学の一分野として発展した学問なので、抽象的で複雑です。
そこで、現実の日常生活にぐっと近づけて、理解しやすい形で考えてみることがときには大切になります。

ここでは、嘘についての具体例で倫理学について考えてみましょう。

【ケーススタディ】

こんな場面を考えましょう。

あなたは恋人のために誕生日のサプライズを準備していて、その買い出しに出かけなければならないのですが、「ちょっと散歩に」と嘘をつきました。
この嘘は、もちろん恋人のためのものです。

これは悪いことでしょうか?

【カントの答え】

普通に考えれば、これはいわゆる「ホワイト・ライ」、優しい嘘というもので、悪いことではないと思う人が多いのではないでしょうか。

ところが、ドイツの哲学者、イマニュエル・カントの答えはそれとは違っていました。

「いついかなるときでも、どんな事情があろうとも、嘘をつくことは悪い。」とカントはいうのです。

【私たちに引きつけて考えてみる】

このカントの考え方はどういうことなのか、と私たちは混乱します。
じゃあサプライズをしてはいけないのか、と思ってしまいます。

しかしそうではないのです。

サプライズを行うということと、嘘をつくということは独立の問題で、別に考えると嘘をつくのはあくまでも悪だということが継続しているのです。
このように私たちの日常でも、複数の倫理的問題を切り離すことは大切になります。







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