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急ぐ道こそ回れ!これから哲学を学ぶ人のための3つのヒント

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・哲学の基本は「問い」を立てること!

古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、道行くアテネの人々を捕まえては次のような問いかけをおこないました。

「知るとは何か」
「正義とは何か」
「愛とは何か」

いつの時代も、哲学の中心にあったのはこのような問いかけでした。
知や正義、愛――それは今日、当たり前のように使われている言葉です。

けれども、私たちは「愛」についてソクラテス以上に何を知っているでしょうか? 

多忙な現代人は、「正義」の意味について、わざわざ立ち止まって考えてみようとはしません。
いま、哲学を学ぶということは、こうして自明になってしまった言葉と概念を定義し直すということです。

・「○○入門」にだまされない!

そうは言っても、初学者の誰もが最初に立てる問いは、次のようなものでしょう。

「いったい何から読めばいいのか?」

たしかに、巷は「哲学」を標榜する本であふれています。重厚で難解な研究書から、自己啓発を目的としたビジネス書にいたるまで、あなたがせっかく哲学に興味を抱いたとしても、おびただしい量の書物を前に途方にくれてしまうかもしれません。

そこで覚えておいてほしいのは、何よりも最初にあたるべきは「原典」であるということです。

たとえばニーチェの思想に興味を抱いたとすれば、まず読むべきはニーチェに関する入門書の類ではなく、『ツァラトゥストラ』やその他の著作でしょう。

間違っても原典にあたることなく、その哲学者について何かを学んだつもりにはならないでください。
それはビートルズの楽曲を一度も聴くことなく、ビートルズについて書かれた評を読むようなものです。

二次文献や三次文献に振り回されず、一次文献にこそ価値を見出すこと。

それが学究に必要な姿勢であり、ひいてはこの社会を「哲学的に」生き抜いていくための基本的な理念です。

・もしも可能なら「原書」にあたること!

もちろん、哲学書は総じて難解です。

見なれない術語や言い回しに辟易して、途中で本を投げ出したくなることもあるかもしれません。

そんなとき、もしあなたに相応の気力があれば、ぜひ「原書」にあたってみてください。
ニーチェならドイツ語で、サルトルであればフランス語で読むこと――それは彼ら哲学者が世界について考えに考え抜いた、その思考の足跡をありのままにたどることです。

そこに近道はありません。

すぐに近道を知りたがる多くの現代人にとって、だから哲学はキワモノでしかありません。

けれども長い論理の道筋をたどっていった先に、冒頭の問いの答え――「知」や「正義」、「愛」の意味――が、きっと転がっているはずです。







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