「偏差値は生まれつきだから頭がいい人はいいよね」、「偏差値は遺伝だから努力しても意味がない」、「偏差値40だったけど努力して東大に合格した人は地頭が良かっただけ」など、偏差値に対する間違った認識が多い日本。では、偏差値とは一体なんなのでしょうか?
この記事でわかること
- 偏差値=地頭ではない
- 偏差値の正体
- 前向きに偏差値をアップする方法
偏差値とは
一般的に、
と考えている人はとても多いですが、偏差値とは決して地頭の良さのことではありません。
偏差値を「ものすごく簡単に」言い換えると、
高校生の偏差値はどれだけ高校生の学習範囲を理解しているか。
を数値化したものです。
※ここでは「偏差値とは何か」ということについての「簡単に言い換えるため」に、高校生の学習範囲の理解度=偏差値という説明にしています。
偏差値の求め方
偏差値はある集団の中での自分の成績の位置を表しています。
例えば、大学受験の全国模試の場合、
- 平均点なら偏差値は50となります。
- 平均点以上なら偏差値は55、60、65、70と点数に合わせて高くなります。
- 平均点以下なら偏差値は45、40、35、30と点数に合わせて低くなります。
平均点と同じ点数ならば、偏差値は50になります。
※厳密にいうと偏差値は母集団がどんな集団であるのかにも左右されるので、一概に偏差値50が平均であるとは言い切れない部分もありますが、偏差値についてシンプルに考えるというのがこの記事の主旨なので、細かい条件には触れないで説明していきます。
「平均点=理解度」と考えてしまうのはラディカルかもしれませんが、大学受験の全国模試など規模が大きな模試の場合は「平均点を取れる=50%くらいの理解度」とざっくり解釈しても差し支えないでしょう。
つまり、偏差値とは中学や高校のそれぞれの学習範囲の理解度の指標のようなものであり、生まれついての頭の良さではないのです。
偏差値が低いから頭が悪い、と思う必要はありません。
「ああ、まだ勉強が足りない部分があるんだな。」
それだけのことです。
「偏差値が50しかない。どうやって偏差値をアップすればいいのだろうか。」
と悩むよりも、偏差値50=平均点と考えて
「次回は平均点よりも良い点数を取ろう。」
このように考えた方が、ただ偏差値アップを目指すよりも前向きに勉強に取り組めるのではないでしょうか。
もちろん、世の中には「天才」はいます。
でもそれはごく一握りの存在でなかなか出会うことはないでしょう。
確率としては、将来のプロスポーツ選手と出会う確率のようなものです。
飛び抜けた才能とはそれくらい希少なものなので、身近で「天才」、「秀才」と呼ばれている人のほとんどは後天的なものです。
もし身近に本物の「天才」がいたとしてもその人と自分の差については気にしないようにしましょう。
偏差値は努力の数値化
予習・復習をしっかりやり、間違えた問題については理解できるまでしっかり復習するという基本的な勉強を繰り返せば偏差値は上がります。
実は、勉強する上で一番難しいのは、
- 継続すること
- 理解するまで繰り返すこと
- 理解したつもり、にならないこと
だと思います。
人間は本質的には怠けたい生き物です。
これは、私たちの祖先の時代であれば無駄なエネルギーを消費しないことで生命を維持する、というメリットがあるのですが、今を生きる私たちにとっては付き合い方が難しいもの。
勉強を継続できないと、自分は怠け者なのかもしれない、だから成績が上がらないのかもしれないと自分を責めることもあるかもしれません。
そういうときに、人間は本質的には怠けたい生き物だから、自分だけが怠けたいわけではない、みんなそうなんだ、と自分に言い聞かせることで、背中を押すことができます。
偏差値が高い人のほとんどは小学生のうちから予習復習が習慣化しています。
習慣化し、コツコツと勉強時間を積み上げてきた結果が高い偏差値なのです。
まさに、「継続は力なり」を体現しているといえるのではないでしょうか。
長年、勉強する習慣を継続できている人に追いつくには、多くの時間が必要になります。
始める時期が遅くなればなるほど多くの時間が必要でしょう。
ですので、そのことに気が付いたときにすぐに行動に移すことが偏差値アップのカギとなります。
すぐには結果が出ないので、やる気を継続させるのは難しいことです。
最初は、この問題集の第1章を完璧にしようなどの小さな目標でかまいません。
小さな目標をいくつも達成していくうちに偏差値は上がっていきます。
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