大学選びを考えるとき、「偏差値が高い大学=価値が高い」「偏差値が低い大学は意味がない」といった考え方に触れることがあります。
特に受験経験がある人ほど、偏差値を学歴そのもののように捉えてしまいがちです。
しかし、偏差値は本当に学歴のすべてを表しているのでしょうか。
この記事では、偏差値と学歴の関係を整理しながら、大学選びで誤解されやすいポイントを解説します。
なぜ偏差値が学歴の代名詞のように扱われるのか
偏差値が学歴と強く結びついて語られる理由の一つは、大学受験の仕組みにあります。
多くの受験生は、偏差値を基準に志望校を絞り込み、合否が決まります。
このプロセスを経ることで、「どの大学に入ったか=どの偏差値帯だったか」という認識が定着しやすくなります。
結果として、偏差値が高い大学ほど評価され、低い大学は価値が低いと単純化されがちです。
学歴とは本来何を指すものか
学歴とは、最終的にどの教育機関を修了したかという経歴を指します。
履歴書などでは「大学卒業」「修士課程修了」といった形で表記されます。
ここで重要なのは、学歴そのものに偏差値は含まれていないという点です。
学歴は「どこで」「どの課程を修了したか」を示すものであり、在学中にどのような学びをしたか、どのような力を身につけたかまでは直接表しません。
偏差値では測れない大学の価値
偏差値は、主に一般的な学力試験を前提とした比較指標です。
そのため、大学の教育内容や学び方、学生の目的意識などは反映されません。
たとえば、次のような要素は偏差値では判断できません。
・学びの目的が明確かどうか
・社会人や多様な背景を持つ学生が集まっているか
・卒業まで学び続けられる仕組みが整っているか
大学の価値は、偏差値だけでなく、こうした要素との相性によっても大きく変わります。
通信制大学と偏差値の関係
通信制大学は、通学制大学とは前提条件が大きく異なります。
学生の年齢や職歴、学習目的が多様であり、同じ条件で学力を測ることが難しいため、偏差値という指標が成り立ちません。
そのため、「偏差値がない=レベルが低い」と誤解されることがありますが、これは比較軸が異なるだけです。
通信制大学では、学び続ける力や自己管理能力が求められ、入学後の取り組み方が成果に直結します。
偏差値に振り回されない大学選びの考え方
大学選びでは、「自分が何のために学ぶのか」を基準に考えることが重要です。
進学の目的が資格取得なのか、キャリアアップなのか、学び直しなのかによって、適した大学は変わります。
偏差値は一つの参考情報にすぎません。
自分の生活環境や学習スタイル、将来の目標と照らし合わせながら、大学を選ぶことが後悔しにくい選択につながります。
まとめ|偏差値は学歴の一部にすぎない
偏差値は、大学受験の場面では便利な指標ですが、学歴や大学の価値をすべて表すものではありません。
大学で何を学び、どのように活かすかは、偏差値とは別の軸で考える必要があります。
次の記事では、偏差値と努力、学び直しの関係について整理し、大人になってからの学びをどう捉えるかを考えていきます。
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