「偏差値は生まれつきの頭の良さを表している」
「才能や遺伝でほぼ決まるもの」
このように、偏差値について誤解されたまま語られる場面は少なくありません。
しかし、偏差値はもともとそのような意味で使われる指標ではありません。
この記事では、「偏差値とは何を示す数値なのか」「なぜ地頭や才能と混同されやすいのか」を、できるだけシンプルに整理します。
偏差値とはどんな指標か
偏差値とは、ある集団の中で自分の成績がどの位置にあるかを数値化したものです。
主に模試やテストなど、同じ条件で実施された試験結果をもとに算出されます。
一般的には、次のように理解されています。
・平均点付近の成績は偏差値50
・平均より高ければ55、60、65と数値が上がる
・平均より低ければ45、40と数値が下がる
つまり、偏差値は「どれくらい理解しているか」を絶対評価で示すものではなく、「同じ集団の中での相対的な位置」を示す指標です。
偏差値が測っているのは「理解度の位置」
中学生の模試で算出される偏差値は、中学生が学ぶ範囲をどの程度理解しているかを、集団内で比べた結果です。
高校生の偏差値も同様に、高校生の学習範囲を前提にした相対評価です。
ここで重要なのは、偏差値が測っているのは「年齢や学年ごとに設定された学習範囲への習熟度」であるという点です。
生まれつきの頭の良さや、将来の可能性そのものを測定しているわけではありません。
偏差値=地頭と誤解されやすい理由
偏差値が地頭や才能と混同されやすい理由はいくつかあります。
一つは、偏差値という数値がランキングのように扱われやすいことです。
数値が高い人ほど「頭がいい」、低い人ほど「頭が悪い」と短絡的に判断されがちです。
もう一つは、偏差値が受験や進学と強く結びついている点です。
大学受験では偏差値が進路選択の材料として使われるため、「偏差値=能力そのもの」という印象が強まりやすくなります。
しかし、偏差値はあくまで特定の時点・特定の範囲・特定の集団での結果にすぎません。
環境や学習量が変われば、数値も変動します。
偏差値は才能や遺伝を示す数値ではない
「偏差値は遺伝で決まる」「努力しても意味がない」といった意見を見かけることもあります。
しかし、偏差値そのものは才能や遺伝を直接示す指標ではありません。
偏差値はテストの結果をもとに算出されるため、学習時間や学習方法、過去の積み重ねの影響を強く受けます。
同じ人でも、学ぶ範囲や条件が変われば偏差値は変わります。
つまり、偏差値は固定された能力を表す数値ではなく、その時点での学習状況を反映した結果だと考える方が現実的です。
偏差値の正しい捉え方まとめ
偏差値は、集団内での成績の位置を示す相対的な指標です。
地頭や才能、生まれつきの能力を直接表すものではありません。
進学や学習を考えるうえでは、偏差値を必要以上に恐れたり、過信したりせず、
「今の理解度を把握するための目安」として捉えることが重要です。
次の記事では、偏差値と学歴・大学選びの関係について、もう一歩踏み込んで整理していきます。
-
-
偏差値は学歴のすべて?大学選びで誤解されがちなポイント
大学選びを考えるとき、「偏差値が高い大学=価値が高い」「偏差値が低い大学は意味がない」といった考え方に触れることがあります。 特に受験経験がある人ほど、偏差値を学歴そのもののように捉えてしまいがちです ...
続きを見る
-
-
教科書を読めない通信制の大学生必見!基礎学力を効率よくアップする勉強法〜教科書を読むことに苦労していない人にもおすすめ〜
こんばんは。 とある慶應通信生です。 通信制大学で学び始めて、 「教科書が難しくて読めない」 と感じたことはありませんか。 特に入学して間もない時期は、戸惑いや不安を感じやすいものです。 この記事では ...