近畿大学通信教育部で図書館司書の資格を取得しようと思ったきっかけ
私の暮らす街は自治体にあまり予算がなく、公的図書館の運営もかなり切り詰めたものとなっていました。
もはや専門のスタッフも配置することもできず、ただ現在の蔵書をアルバイトとボランティアで貸し出しているというだけの、やがては閉館してもおかしくない存在でした。
私自身はボランティアの一人にしか過ぎませんでしたが、それでも図書館を利用してくれる方がいる限り何とかしなければならないという責任感が芽生えていました。
やはり図書館の運営について何ら知識のないままに漫然としているのはよくないと思い、一念発起して近畿大学通信教育部のカリキュラムで図書館司書の資格を取得することにしました。
近畿大学通信教育部での学習について
近畿大学通信教育部は通信制大学ですので、大半の学習は自宅でしてレポートの提出とその採点結果で単位の取得ができました。
一部の科目だけが実際に大学に通学をして受講をすることになりました。
当初は通信制なのでマイペースの学習で比較的簡単に資格取得までたどり着けると甘く感じていました。
しかし現実はというと仕事や生活の合間に勉強を組み込まなければならず、その事が長丁場になるとやはり次第にストレスを感じるようにもなってきました。
当初は新しい知識を身に付けることもできて通信教育をはじめてよかったと率直に思っていました。
しかし期間が長くなかなか先が見通せなく、しかも難易度も高くなってくると、もはや通信教育のカリキュラムから逃げ出したくなってきました。
基本独学で周囲と切磋琢磨する環境ではないので、もし仮に脱落してしまうと、復帰できなくなるリスクはどうしても考えておかなくてはならないでしょう。
それとともに学習期間がどの程度のものかを事前にしっかりと情報収集しておくべきです。
私の場合は理想的な目標として半年程度と考えていましたが、実際には後半になるほどペースが落ちてしまい結果的にほぼ一年がかり苦しい学習期間になってしまいました。
それでも普段の生活を漫然としていては気付かないことをたくさん発見できた貴重な期間になりました。
ちなみに近畿大学通信教育部で図書館司書資格を取得して以降ですが、多少は専門知識を学べたこともあり、相変わらずのボランティアの立場ですが街の図書館の書庫の整理に関わりました。
多少はすっきりとした後で市民から本の寄付を募ることで、お金をかけずに蔵書を豊かにすることができ、以前よりも読みたくなる本の数が増えています。
まだまだ資格を取得したばかりで経験が全くないボランティアですが、それでも学んできたことがお役に立っているようです。